横浜華僑通訊

最新74周年国慶節 特別号より抜粋

74周年国慶節盛大に祝われる
横浜華僑総会 国慶節レセプションに呉江浩駐日大使臨席

慶祝国慶ポスター
 9月30日(土)、横浜華僑総会はローズホテル横浜2階「ザ・グランドローズボールルーム」にて建国74周年の国慶節を祝う慶祝レセプションを催した。
 これには呉江浩駐日特命全権大使をはじめ、駐日大使館から陳巍公使参事官兼総領事、王宝鋒一等書記官兼領事などが参加されたほか、篠原豪衆議院議員、駐横浜大韓民国総領事館李沅植副総領事、李恩姃専門官、神奈川県小板橋聡士副知事、神奈川県議会亀井たかつぐ副議長をはじめとする神奈川県各部局の代表、横浜市城博俊副市長、横浜市議会福島直子副議長をはじめとする横浜市各部局の代表、横浜市中区小林英二区長、全日本華僑華人社団連合会賀乃和理事長、同会何徳倫会長、東京華僑総会陳隆進会長など、中日韓各界の友好団体の代表、京浜地区の各省同郷会の代表、地元企業並びに学校関係の代表など多数の来賓のほか、県下在住在勤の広範な僑胞を含め、総勢約500名が来場し、国慶節を盛大に祝った。
この日のレセプションは本会の羅順英理事と李悦事務局長代理が日本語と中国語で司会進行した。
 国歌演奏に続き、横浜華僑総会の謝成發会長が主催者を代表しあいさつした。(2面参照)
 続いて呉江浩駐日特命全権大使が登壇し、大使館を代表し祝辞を述べた。その中で呉大使は、新中国成立から74年間を経て、わが祖国は「立ち上がる」「豊かになる」から「強くなる」へと天地を覆すような大きな変化が起きた。目下、習近平同志を核心とする党中央の力強い指導の下、わが国の各民族人民は一丸となって、中国式現代化によって中華民族の偉大な復興を全面的に推し進めている。長期的に上向くという中国経済のファンダメンタルズは変わっておらず、強靱性と潜在力が大きく、活力が十分にあるという特徴も変わっていない。中国には、経済発展目標を質の高いレベルで達成し、世界経済の回復に原動力をもたらし続ける自信も、条件も、能力も完全に備わっている。皆さんが中国各地に行き、中国式現代化の生き生きとした活力を直接見聞きして、もっと客観的かつリアルで、立体的な中国を日本社会に伝えてほしいと思うと語った。
 また、今夏「一日領事部」が横浜で開設され、大きな成果を上げたことに触れ、謝意が表された。

 神奈川県の小板橋聡士副知事は、開港以来多くの中国人がこの地に降り立ち、今日の中華街が形作られ、神奈川を代表する一大観光地になったことや、県内には約7万人の中国人が暮らし、約5,000人の中国からの留学生が勉学に励んでいることが紹介され、中国はとても身近な存在であると述べた。
 また、1983年に神奈川県と遼寧省が友好提携し今年が40周年の節目の記念すべき年で、年末に向け両県省で交流活動が計画されていることが紹介された。
 続いて横浜市の城博俊副市長は、山中竹春市長のメッセージを代読し、その中で、横浜市と上海市が今年友好都市提携50周年を迎え、先頃横浜市役所の一階アトリウムにて「上海ウィーク」と題するイベントが行われ、多くの市民に身近に中国を感じてもらえることができたと語った。
 そして、横浜中華学校校友会国術団による4頭の獅子が、銅鑼や太鼓のリズムに乗せて入場し、華麗で勇壮な舞いを繰り広げはじめると場内のボルテージは上がり熱気に包まれた。
 続いて、横浜中山郷友会の繆雪峰会長が乾杯の音頭を取り、来場者とともに祝杯を挙げ、会食が始まった。
 祝宴中の余興では横浜中華学校校友会国術団舞踊組による中国舞踊が披露された。
 最後に横浜華僑総会譚優矢副会長が閉会の辞を述べ、レセプションはお開きとなった。
 この日、呉江浩大使一行はレセプションに参加された機会をとらえ、横浜華僑総会曾德深顧問、張岩松理事などの案内で中華街を視察した。中華街の多くの店舗の軒先には国慶節を祝う五星紅旗が掲げられ、中華街は週末と国慶節が重なり多くの観光客で賑わいを見せていた。
 中国大使が来街したことに気づいたある売店の中国人店員は、声高に「中華人民共和国万歳!」と喜びの気持ちを表すと、周囲からは大きな拍手と歓声が沸き起こり、呉大使は親しくにこやかに微笑み、手を振り応じていた。

呉江浩駐日特命全権大使と謝会長
呉江浩駐日特命全権大使と謝会長
校友会国術団舞踊組
校友会国術団舞踊組
中華街を視察する呉江浩大使 中央
中華街を視察する呉江浩大使 中央
国慶74周年に寄せて
横浜華僑総会  会長 謝 成 發

 大家好!
皆さん、こんにちは!
 国慶節を翌日に控えた9月30日、横浜華僑総会は、中華人民共和国成立74周年、中日国交正常化51周年、中日平和友好条約締結45周年、そして上海横浜友好都市提携45周年を記念した盛大な慶祝宴会を催しました。
 これには呉江浩駐日特命全権大使を筆頭に、神奈川県・横浜市の関係者をはじめ多くのご来賓をお迎えし、僑胞とともに熱烈に74回目の国慶節を祝いました。
 そして迎えた10月1日国慶節当日、横浜華僑総会は横浜中華街にて1,000人規模の盛大な慶祝パレードを挙行し、わが祖国、中華人民共和国の74回目の国慶節を熱烈に慶祝しました。これには中国大使館から楊宇公使をはじめ多くの大使館の皆さまのご参加を賜り、横浜僑胞とともにパレードを盛りあげて頂きました。
 当日は秋晴れの好天に恵まれ、日曜日とも重なり、パレードの沿道からはたくさんの観客から大きなご声援を送って頂きました。
 国慶節を振り返れば、74年前の1949年10月1日、北京時間午後三時、北京の天安門にて中華人民共和国の「開国大典」が行われ、毛沢東主席が天安門の楼上から全世界に向け「中華人民共和国中央人民政府」の成立を高らかに宣言した時にさかのぼることができます。そして、建国1周年の1950年10月1日が「国慶節」と定められ、以来毎年の10月1日の国慶節をお祝いするようになりました。
 建国以来74年の間には、わが祖国は時に困難な時期を経ながらも、全中国人民のたゆまぬ努力の結果、2010年代に中国は世界第2位の経済大国にまで成長しました。
 そして、今年は中国が2013年に「一帯一路」の広域経済圏構想が提唱されてから10周年を迎えました。
 この10年で中国は「一帯一路」の沿線各国と経済的な結びつきを強め、大きな成果を上げています。
 昨年、中国と日本は国交正常化50周年を迎えました。そして、今年は中日平和友好条約の締結から45周年の記念すべき年です。
 9月23日、第19回アジア競技大会が浙江省杭州市で開幕し、中国と日本を含むアジア各国・各地域のアスリートたちが競技に参加し、しのぎを削りました。そして、杭州大会は閉幕し大会旗は次の開催地である名古屋市へと引き継がれ、アジアのスポーツの祭典のバトンが中国から日本に渡りました。
 ご存じのとおり、名古屋は「ピンポン外交」ゆかりの地、スポーツを通じて国と国どうしが理解を深めるきっかけが生まれたことは皆さまの記憶にある通りです。
 先に述べた通り、今年は我々の地元である横浜市と上海市が友好都市提携を結んで50周年の節目の年にもあたります。これを記念し、おとといの28日まで、横浜市役所一階アトリウムで「上海ウィークAt Yokohama City Hall」と題したイベントが開催されました。五日間の会期中、多くの来場者を迎え、大盛況のうちに幕を下ろしました。
 このイベントでは、多くのパフォーマンスが繰り広げられたほか、両市の交流を振り返る写真やパネルの展示を通して両市の友好交流の足跡をたどることができました。
 中国と日本は引っ越しのできない隣人同士です。様々なレベルでの交流を深め理解を増進し、真の善隣友好関係を維持発展させていくことがとても重要になると思います。
 横浜華僑総会は県下在住の華僑華人の中心的な団体として、今までも、そしてこれからも中日友好の旗印を掲げ、民間レベルの草の根の友好を推進して参ります。
 実りの秋を迎えましたが、結びにあたり皆さまのご健勝とご多幸をこころより祈念いたします。
 ありがとうございました。
 謝謝大家!

慶祝パレードに中華街沸く

山下町公園で整列し出発にそなえる
山下町公園で整列し出発にそなえる
 10月1日(日)、国慶節を迎えた横浜中華街は街中に五星紅旗がはためいていた。
横浜華僑総会が主催する国慶節の慶祝パレードは午後1時に山下町公園を起点に出発し、1,000人の参加者が中華街を一周した。
 パレードに先だち、謝成發会長が主催者を代表しあいさつし、参加者を励ました。
 また、この日のパレードには中国大使館から楊宇公使、陳巍公使参事官兼総領事、王宝鋒一等書記官兼領事などの方々が参加し、楊宇公使が大使館を代表し祝辞を述べた。
 「義勇軍行進曲」が公園内に鳴り響くと参加者はステージ正面に掲げられた国旗に注目し、張岩松理事が「中日友好万歳!」「中華人民共和国万歳!」と声掛けすると、パレード参加者がそれに呼応し唱和した。
 そして、公園入口で華々しく爆竹が鳴らされると、パレードの隊列は順序良く関帝廟通りへ繰り出した。
 パレードの先頭を行くのは二頭の獅子で、続いて華僑青年6名からなる国旗護衛隊に守られた巨大な五星紅旗が、騎手を務めた羅紹威理事によって掲げられ、厳かに行進した。
 そのすぐ後ろには民族衣装をまとった舞踊隊が続き、続けて謝成發会長と楊宇公使、陳巍公使参事官兼総領事、王宝鋒一等書記官兼領事など大使館の方々や、総会理事と僑胞が、五星紅旗や日の丸の小旗を振りながら、「中華人民共和国万歳!」、「中日友好万歳!」を唱えながら行進していると、沿道からは声援の拍手が送られた。
 国慶74周年にちなみ、今年は74頭の獅子が山手中華学校の生徒たちに操られた。あどけない子供たちによって群れを成し、隊列を組んで行進する獅子は実に壮観であった。
 また、今年は大人が舞う二頭の龍舞に加え、小学生が担ぐ小さな龍も登場し、その愛くるしい舞姿に沿道の観客からは惜しみない声援の拍手が寄せられた。
 パレードにはほかに華やかな衣装をまとった隊列や、民族舞踊を披露しながら行進するチーム、太極拳の演舞、二胡などの中国楽器の演奏、京劇の装束をまとい見事な立ち回りを披露する生徒など、総勢20チームを超える参加者が様々な出し物を披露し、中華街に大きな賑わいをもたらした。
 午後二時過ぎ、隊列は出発点である山下町公園に戻り、パレードは無事終了した。
 パレード終了後も公園内には引き続き多くの人たちが残り、小旗を振りながらパレードの余韻に浸っていた。

2023年10月1日 慶祝パレード 写真特集
(撮影:編集部員 黄巧玲 他)

パレードの先頭を行く儀仗隊
パレードの先頭を行く儀仗隊
民族舞踊のチーム
民族舞踊のチーム
中華学校家長会の龍舞のチーム
中華学校家長会の龍舞のチーム
アクロバティックな演技の獅子舞
アクロバティックな演技の獅子舞
動画 出発時の謝会長、宇公使のごあいさつ、国家斉唱
動画: 出発時の謝会長、宇公使のごあいさつ、国家斉唱
僑胞とともに歩む楊宇公使(隊列中央)
僑胞とともに歩む楊宇公使(隊列中央)
善隣門を通過する儀仗隊
善隣門を通過する儀仗隊
 
民族衣装隊
民族衣装隊
 
出発前の中華学校生徒の龍舞
出発前の中華学校生徒の龍舞
民族衣装隊
民族衣装隊
太極拳隊
太極拳隊
民族衣装のチーム
民族衣装のチーム
民族舞踊のチーム
民族舞踊のチーム
民族舞踊のチーム
民族舞踊のチーム
民族舞踊のチーム
民族舞踊のチーム
校友会獅子隊
校友会獅子隊
中日両国旗を打ち振る参加者
中日両国旗を打ち振る参加者
慶祝広告パネル
慶祝広告パネル
民族衣装のチーム
民族衣装のチーム
民族衣装のチーム
民族衣装のチーム
民族衣装のチーム
民族衣装のチーム
民族舞踊隊
民族舞踊隊
華僑総会会員隊
華僑総会会員隊
民族衣装のチーム
民族衣装のチーム
紅绸舞隊
紅绸舞隊
民族舞踊隊
民族舞踊隊
中華学校生徒獅子隊
中華学校生徒獅子隊
国慶節獅子舞採青 行われる

 10月1日、国慶節と日曜日と重なったこの日、横浜中華街は大勢の観光客でにぎわいを見せていた。
 横浜華僑総会が主催する国慶節行事の「獅子舞採青」が同日午後4時から行われた。横浜中華学校校友会国術団(田中義大団長)のメンバーを中心に、山手中華学校の中学部の生徒らも加わり、5頭の獅子が、中華街の5地点から同時に「採青」をスタートさせた。また、例年中華学校の教師、家長会、熊猫幼稚園の教諭などが交通整理ほかに参加しているが、今年の春節で人混みが多すぎたために採青が中止になったことを踏まえ、中華学校校友生に改めて参加を求め、その他にも昼のパレードに参加した新華僑の団体から約20人が応援に駆け付け各隊に加わってくれた。
 獅子が各店舗を廻り、店頭の軒先などにくくられた紅包をくわえ、商売繁盛を祈る勇壮な舞いを繰り広げた。
 店によっては二階の高いところから紅包がつるされ、獅子頭の演者が獅子の尾を担当する演者の両肩の上に両脚を乗せ、バランスを取りながらその高い位置の紅包を見事にとらえると、周りの観客からは歓声が上がり、惜しみのない拍手が送られた。
 また、料理店に獅子がやってくると、店内に居合わせた食事客は驚きと喜びを隠し切れない様子で、中華の美食を味わいながら中国の伝統文化を堪能した。
 この日、横浜スタジアムではプロ野球の公式戦が行われていたが、野球観戦ののち、たまたま中華街を訪れたある来街者は、にぎやかな爆竹と太鼓や銅鑼の音に乗せ舞い踊る中国の獅子舞を見て感動し、来年の10月1日も友人を誘って中華街へ来ると語っていた。
 午後7時半過ぎ、それぞれの獅子隊は順次山下町公園に帰着し、5頭の獅子によるフィナーレ群舞を披露した。
 午後8時、5チームすべての演者は山下町公園内のあずまや「會芳亭」前に集結し、記念撮影をしたのち、張岩松校長の掛け声のもと「中日友好万歳!」、「中華人民共和国万歳!」を唱和した。「採青」の終了とともに、今年の国慶節の行事は後日開催されるゴルフ大会を残し、無事に成功した。

採青 5頭の獅子が中華街全域を舞う
採青 5頭の獅子が中華街全域を舞う
国慶節ゴルフコンペ開催 (福利部) 

 10月25日(水)太平洋ゴルフクラブ市原コースで毎年恒例のゴルフ大会が開催された、今回は中華街王府井(矢崎堅氏)の定例ゴルフ会と合同開催となり総勢12組46名で開催され、新ペリア方式で行われた。
 当日はゴルフハイシーズンの為か朝から渋滞が発生し、集合時間に半数以下の到着というハプニングにあいながら開会の挨拶となった。
 幸いスタートには全員が間に合い予定通りラウンドする事が出来た、秋晴れの気持ちが良い天気の中各々が日頃の成果を披露した。
 今回も沢山の賞が用意され参加者全員が懇親会で表彰された、本会会員並びに会友が国慶節を祝い楽しいひと時を過ごした。

成績:
優勝 張家偉
準優勝 矢崎一郎
第三位 方均
ベストグロス 76 名張徳興
大使館が国慶節レセプション催す

 9月28日(木)、呉江浩駐日大使と丁玥夫人は東京のホテルニューオータニで中華人民共和国成立74周年・中日平和友好条約締結45周年を祝うレセプションを開催した。
 日本の政財界の代表、文化界、友好団体、地方政府、メディア・シンクタンクの著名人、各国の駐日使節および在日華僑・華人、中国資本企業、留学生の代表ら1400人余りが出席した。
 横浜華僑総会から謝成發会長はじめ各副会長らが招かれ出席し、ともに国慶節を祝った。
 会場では、中国式現代化に関する写真を展示するスペースが設置され、人類運命共同体のコンセプトを訴求する新時代の中国の発展の成果を全方位に展示し、多くの来賓が足を止めて見入っていた。

東総で「国慶祝賀会」

 9月23日(土)、東京華僑総会(陳隆進会長)は中華人民共和国成立74周年を祝う国慶祝賀会を東京華僑会館で開催した。
 当日は呉江浩中華人民共和国駐日本国特命全権大使、中国駐日本大使館陳巍公使参事官兼総領事にご臨席いただいたのをはじめ、領事部の趙鋼参事官、趙明参事官、王宝鋒一等書記官兼領事、日本国衆議院の海江田万里副議長、全日本華僑華人社団連合会の賀乃和理事長ほか、各地華僑総会の会長・役員、東華教育文化交流財団の奨学生、日本在住の華僑華人や友好人士らが招かれ、来賓・僑胞併せて200余名が出席した。
横浜華僑総会から謝成發会長、楊文惠、陳宜華副会長、朱銘江副会長、李悦事務局長代理などが参加し、ともに国慶節を祝った。

市庁舎で「上海ウィーク」のイベント開催

 9月24日(日)から28日(木)まで、横浜市役所1階アトリウムにおいて、横浜上海友好 委員会主催の市民向けイベント「上海ウィークAt Yokohama City Hall」が開催された。
 今年は横浜市と上海市との「友好都市提携50周年」の記念すべき年、このイベントでは物販、展示、アトラクションなどを通じて横浜と上海の友好交流の取組を広く市民に紹介した。
 初日の開会式には本会の謝成發会長も出席し、横浜華僑総会を代表し祝辞を述べた。また、オープニングのアトラクションでは横浜中華学校校友会国術団による二頭の獅子舞が繰り出し、来場者の喝采を浴びた。