横浜華僑通訊

最新2023年5月号より抜粋

第16届横浜華僑総会
会員代表大会スケジュール
第16届 会員代表大会

日時:2023年7月13日(木)
会場:ロイヤルホールヨコハマ

会員代表大会スケジュール予定

5月11日(木)
第一回会員代表選挙委員会
第一回理監事選挙委員会
会員代表選挙弁法
理監事選挙弁法

会員代表選挙立候補受付/
6月1日(木)~6月30日(金)

理監事選挙立候補受付/
6月1日(木)~6月30日(金)

5月18日(木)全体理監事会 (各部の総括)
5月30日(火)各僑団代表懇親 会/中華街 桂宮18時~
6月上旬~中旬活動方針立案、 政策方針立案
6月29日(木)全体理監事会  (最終総括)
6月下旬
第二回会員代表選挙委員会
第二回理監事選挙委員会

7月13日(木)
会員代表大会
 (ロイヤルホールヨコハマ)
午後6時~7時30分
 三階 シンフォニー
懇親会 午後7時30分~9時
 三階 セレナーデ

華僑通訊5・6月号紙面上で、第16届会員代表大会の開催を通告

   ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 神奈川県下に在住、あるいは勤務している華僑華人及びその家族は協力団体、理事などの推薦を経て横浜華僑総会の会員代表となり、理事、監事に立候補する資格を有します。
 6月30日までに会員の皆さまの立候補を申込みをお待ちしています。

横浜華僑総会 事務局

TEL 〇四五(六四一)八六〇六

華文教育の「新たな100年」を目指して 165
厳かに2023学年度 入学式挙行

 4月6日(木)午前、横浜山手中華学校(張岩松校長)は体育館で2023学年度の入学式を挙行した。
 午前十時、参列者の大きな拍手に迎えられ、軽快な音楽に合わせ、第83届にあたる新小一生と第77届の新中一生が入場した。そして全員が起立し、勇壮な「義勇軍行進曲」が場内に響き渡り、入学式は正式に始まった。
 まず、張校長が二名の新任教諭である金智英老師と橋本浩美老師を紹介し、学校の幹部と2023学年度の各学年のクラス担任と各科目を担当するの教諭を発表した。続いて、新たに入学した小学一年生と中学一年生に祝意を表した。
 張校長はあいさつの中で、中華学校は125年の歴史を擁する華僑自らが設立し華僑自らが経営する学校で、中日両国の言語と文化を教える全日制の国際学校的な学校であると語り、すべての生徒に対し、新学期においては校訓である「三好五愛」を実践し、徳・智・体を全面的に発展させられる生徒になろうと呼びかけた。また、家長に対し、長きにわたり学校を支持し信頼してお子さんを学校に送ってくれたことに感謝の意を表した。三年余りもの期間マスクを着けた生活が続いていたが、こうして700名以上の方々一堂に会し、従前のように入学式を執り行うことができることは大変うれしいと述べた。
 最後に全校生徒で校歌を合唱し入学式は終了した。(山手中華学校)

小学部 1年1班
小学部 1年1班
小学部 1年2班
小学部 1年2班
小学部 1年3班
小学部 1年3班
中学部 1年1班
中学部 1年1班
中学部 1年2班
中学部 1年2班
保育園小紅卒園式・入園進級式

 桜の花が咲きはじめた3月23日(木)、2022年度保育園小紅の卒園式が行われました。当日は卒園を迎えた2歳児1名が体調を崩しお休みをしましたが、14名の子どもたちが緊張しながらも保育証書を受け取り、胸を張って晴れやかな姿で保護者のもとへ保育証書を渡しに行くことができました。
 卒園式は在園児のお休みの協力を頂き、2歳児の保護者と理事長、副理事長及び職員とで心のこもった式を執り行い、横浜華僑総会、横浜華僑婦女会、横浜華僑小紅の会からお祝いの記念品を頂きました。
 卒園を迎えた15名の子どもたちは、7名が熊猫幼稚園に、7名がその他の幼稚園や保育園にそれぞれが新たな扉を開いて行きます。
 本年が園長として最後の園児を送り出す佐久間愛玲園長からの式辞、劉燕雪理事長の挨拶があり、保護者の代表から心温まる感謝の言葉を頂きました。
 そして4月3日(月)、穏やかな春の日差しのもと卒園した子どもたちが育てた色とりどりのチューリップが咲きほこり、小紅の子どもたちを迎えてくれました。
 2023年度は于美恵子新園長のもと、常勤職員13名、パート職員9名による22名の体制で保育が始まりました。
 園児は、0歳児6名、1歳児10名、合わせて16名の新入園児を迎え、進級児20名を含め定員36名を満たすことができました。
 入園・進級式には、新入園児と共に保護者の方々が参加し、進級した子どもたちが歓迎の歌を披露しました。職員と挨拶を交わしクラスごとに記念写真を撮るなど、これから始まる園生活の楽しい雰囲気が感じられる式となりました。
 新入園児は翌日から慣らし保育が始まりました。一人ひとりが一日も早く新しい環境に慣れ、美味しい給食を食べ、笑顔いっぱい元気いっぱいに過ごせるよう心がけてまいります。また進級した子どもたちも、新しいお友だちや保育士と一緒に、体も心も成長していくための支援を行ってまいります。
 子どもたちの最善の利益を考慮し、その福祉を増進するため、子どもの意思及び人格を尊重した保育の提供に努め、保護者の皆さまが安心してお仕事に専念できますよう、職員一同で力を合わせてまいります。
          (小紅)

清明節に先輩華僑を偲ぶ

 4月5日(水)、祖先を敬い故人をしのぶ清明節を迎え、横浜市中区大芝台の中華義荘には早朝から多くの僑胞が家族を伴い墓参に訪れた。
 義莊敷地内の満開の桜もすでに散り始め、花吹雪が春の風情を醸し出し、穏やかな天候と暖かな陽気に「孝子賢孫」たちの足取りも軽く、先祖を偲ぶにふさわしいおだやかな清明節の1日となった。
 この日公益財団法人中華義荘が主催する清明読経供養式が午前11時から地藏王廟で行われた。定刻に厳かな銅鑼が義莊内に鳴り響き、供養式の開始を告げた。
 地藏王廟本堂には、本会から捧げられた供養のための生花の花かごが祭壇脇に供えられ、式典には譚優矢副会長が本会を代表し列席した。読経をあげ地藏王菩薩に祈りを捧げたほか、義莊内の中華公墓などにも参拝し、華僑の先達を偲び、手を合わせた。
 また、昨年の清明節以降に義莊内の安骨堂に安置されていた白木の位牌などが、供養式の後にそれぞれの遺族らの手により鄭重に焚き上げられた。
 この日、一般社団法人廣東同郷会、廣東要明鶴同郷会、廣東会館倶楽部などでは、各会の役員らがふるさとの伝統的なしきたりにのっとり、「三牲」などのご供物を調え、地藏王菩薩、中華公墓、安骨堂、后土之神や先輩華僑などの墓前に詣で感謝の気持ちを伝え、先達の加護を祈った。

婦女会 70周年に向かって
   全10回  第7回目

 横浜華僑婦女会館の2階会議室は会員による活動が日々行われているところ。会議室壁面には先輩たちが残した歴代集合写真や寄贈された書が額に入れられ飾られている。今回はその中から有名指導者と歴代大使から贈られた扁額を紹介します。
 写真1.1953年秋、何香凝女士から贈られたもので「中日両国人民の友好促進のため努力を」とある。婦女会成立を祝って贈られたとも推測されるが詳しいことは不明。
 何香凝女士は革命家で、中日友好協会会長の廖承志先生のご母堂。

「中日両国人民の友好促進のため努力を」とある。
「中日両国人民の友好促進のため努力を」とある。

 写真2から5は歴代大使から贈られた成立周年への紀念書。
 写真2.第3代大使宋子光先生より贈られた成立30周年の書。笑顔のやさしい、おだやかな風貌の大使は広東省出身。家郷話が通じる横浜に愛着を寄せた。書のあとに続く「不愛紅装、愛武装」は有名な毛沢東主席の詩詞。
書のあとに続く「不愛紅装、愛武装」は有名な毛沢東主席の詩詞
書のあとに続く「不愛紅装、愛武装」は有名な毛沢東主席の詩詞

 写真3.第6代大使徐敦信先生より贈られた40周年への書
第6代大使徐敦信先生より贈られた40周年への書
徐敦信先生より贈られた40周年への書

 写真4.第7代大使武大偉先生から50周年を祝って贈られた。中国では女性に対し敬意をこめて「半辺天」天の半分を支えると表現する。武大使は就任以前から日本勤務が長く、華僑との交流も深い方でした。
武大偉先生から50周年を祝って贈られた
武大偉先生から50周年を祝って贈られた

 写真5. 第11代大使程永華先生より贈られた60周年に寄せた書。60年におよぶ愛国をつらぬいた会員たちの品格を讃えたもの。程大使は2010年から2019年の長きにわたって在任し、中日関係の厳しい時代の重責を果たした。創価大学で学び日本語は堪能。夫人の汪婉女士はたびたび来会し婦女会会員と交流した。
 大使たちからの書は国交回復以後の婦女会成立30周年にはじまり60周年まで10年毎に贈られている。
程永華先生より贈られた60周年に寄せた書
程永華先生より贈られた60周年に寄せた書

 さて70周年を迎える今年はどんな書が新大使から送られてくるのか、会員一同期待してお待ちしています。
           (婦女会)

中国語なう 123
「打call」dǎ call
意味 「コールを打つ」
(もとは日本語で〈好きなアイドルを応援する〉という意)

 「打call」とは、推しのアイドルを応援する日本語の「コールを打つ」という語が中国にわたり、そのまま「応援する」という意味で使われるようになった言葉です。
 「为你打call」と言えば、〈あなたを応援する〉ということになります。
 中国でも数年前から使われるようになった比較的新しい単語で、漢字と英語が混ざった言い方のひとつです。一見、「電話する」のようにも見えますが、電話とはまったく関係はありません。
 「打call」は日本が発祥。もとは日本のアイドル文化から生まれ、ファンたちがライブ中に好きなアイドルを応援するときに、一生懸命ペンライトを振ったり、リズム感の良い動きを揃ってやったり、応援の言葉を一斉に叫んだりすることを「コール」と呼び、こういう日本式の応援行為を「コールを打つ」と表します。
 中国でも日本のアイドル文化の発展とともに、中国国内のファンたちの間でアイドルを応援するという意味で「打call」が使われ、アイドル文化から広く一般のサイバーの世界に波及し、その後は意味合いもより一般化し、単に「応援する」ということを示すことばとして年齢層を超えて幅広く使われるようになりました。
 このように日本のサブカルチャーから発生したこの「打call」という語ですが、今ではニュース報道にも登場し、新華網が2017年に開かれた中国共産党第19次全国代表大会について報じたミニ評論の見出しには「十九大微评:为新时代打call」というタイトルを使って、「新しい時代の到来にエール」を送っています。
 ご存じの通り「新華網」は中国国営通信社である新華通信社(新華社)が運営する大手ニューsuuスサイトで、人民日報が運営する「人民網」と並び、中国で最も社会的信頼性と権威をもつサイトであることから、「打call」の語はすでにこのころには広く受け入れられ、一般にも普及していたと考えられます。
 また、「打call」に音が近い漢字を当てて「打尻(dǎ kāo)と表記することもありますが、もちろんこの場合は「尻を叩く」ことではありません。
 「打call」の語は日本からの外来語であるので「日源新詞」のひとつとして数えられています。