横浜華僑総会とは
明治初期、横浜に来る欧米商人に加え来日する中国人の数が増加すると、日本政府は外国人の居留地を指定、現在の横浜市中区山下町一帯に多くの中国人が居住し現在の横浜中華街の原型が形成された。
中国人は居留民として自身の権益を守るため日本政府との交渉の窓口として1867年に「中華会議所」(清国人集会所)を設立。1871年に「中華会館」と改称し、華僑社会の各種事務を行う機関としての役割を果たした。
20世紀になり、関東大震災、第二次大戦時の横浜大空襲で、横浜中華街一帯は壊滅的な被害を受ける。
1945年9月、終戦の翌月、横浜華僑の自治組織である横浜華僑聯合会(1950年6月に横浜華僑総会と改称)が設立され、戦後の華僑救済と中華会館の再建を目指した。
1949年、中華人民共和国が成立。1952年に起きた「学校事件」を経て、新中国を支持する華僑の愛国的団結を強化するために、1960年横浜華僑聯誼会が新たに設立された。
1972年、中日両国の国交が回復すると、「横浜華僑総会正常化」を目指す機運が高まり、1976年に「僑民大会」が開かれ、横浜華僑聯誼会はその役割を終え、新生「横浜華僑総会」が成立し、今日に至る。
横浜華僑総会は、華僑華人の正当の権益を守り、祖(籍)国・ふるさとを愛し、中華文化を継承し、中日友好を推進するための活動を展開している。
また、現在は中国ビザ申請業務の代行、中国パスポート申請サポート、訪日のための理由書作成などの業務を行っている。