横浜華僑通訊

最新2023年1月号より抜粋

二〇二三年一月一日 横浜華僑総会
 会 長 謝成發
 副会長 陳宜華、楊文惠、余 凱、朱銘江、譚優矢
     理事監事一同  事務局一同
2023 新年快楽!
謝成發新年挨拶

会員の皆さま、友人の皆さま
大家新年好!
明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 過ぎ去った2022年は、中日両国が国交を正常化してから50年の節目の年でした。今年は中日平和友好条約が締結されてから45年、そして、横浜市と上海市が友好都市提携を結んで50年迎えます。
 中日両国間には二千年の長きにわたる交流の歴史があります。言うまでもありませんが、中国との関わりなくしては今の日本の社会文化はありません。
 長い交流の歴史のなかで、近代以降両国は不幸な歴史を経験しました。
 1945年に戦争が終結し、27年を経て1972年に中国と日本はようやく国交を正常化しました。
 1972年の中日国交正常化は、多くの困難を乗り越えて実現されましたが、これは、時の世界情勢に促された政治家たちの英断だけでなく、長きにわたりコツコツと積み重ねてきた民間の努力があってこそ成し遂げられたものです。
 横浜の華僑界には国交正常化以前から各方面で両国の友好に尽力してきた多くの先輩方がいます。われわれはその歴史の経験・教えをくみ取り、より成熟し、安定した健全で強じんな中日関係を次の世代に引き継いでいかなければなりません。「一衣帯水の隣国同士、試練の時代の苦労を忘れることなく、輝かしい未来に向け若い世代に真の中日友好の大切さを伝えていく役割があります。
 国と国の関係において時に波風が起こるのは避けられませんが、残念なことに昨今の中日関係は、ネガティブな国民感情が時折あらわになります。
 半世紀前に国交正常化を成し遂げたときには民間の力が後押ししたように、中日友好の基礎は草の根にあります。私たちは、世代を超え日本の方々との交流を重ね、信頼関係をつくりあげて来ました。
 横浜華僑の先人たちがこの地に遺してくれた「親仁善隣」の心を大切にし、正しく歴史を理解し、両国は再び戦火を交えてはならないという強い信念をもって、中日両国の未来と世界の平和をどう構築するかを考えていかなければなりません。
 そして横浜華僑総会は日本に生活の拠点を置く多くの同胞たちと一緒に、これからも日本の友人の皆さんとも手を携え、中日友好の旗印を掲げていきます。
 さて、コロナ禍が猛威を振るい、丸三年が経ちました。その間、多くの活動や行事が開催見合わせとなりましたが、昨年横浜華僑総会は国慶節を迎えるにあたり、三年ぶりとなる中華街での慶祝パレードなどを開催し、盛大に祖国の建国73周年と中日国交正常化50周年をお祝いしました。
 昨年、両国は国交正常化50周年の節目を経て、今年は1978年8月12日に「中日平和友好条約」が締結されてから45年、横浜市と上海市が1973年11月30日に友好都市提携を宣言してから50年の記念すべき年にあたります。
 十年前、横浜華僑総会は横浜と上海が友好都市提携を宣言して40年を迎えたのを記念し、横浜市などと共に横浜公園内に上海市の市花である「白玉蘭(ハクモクレン)」の木を植樹しました。熊猫幼稚園の園児も駆けつけ記念樹に水やりをしました。白玉蘭は季節の始まりである春に花を付けることから、中国では「開路先鋒、奮發向上」を象徴する縁起の良い花として多くの人々に親しまれています。
 また、五年前の横浜市と上海市が友好都市提携45周年に際しては、百名規模の参加者を集めた本会主催の豪華客船で行く上海クルーズの船旅を催行し、優雅な船旅を満喫しました。船が上海に着岸し上陸後は市内観光のかたわら、上海市僑弁や上海市駐在の横浜市の関係者と有意義な交流しました。また、希望者は蘇州へ日帰り観光へも出かけました。
 コロナ禍が未だに続く今年はどのような行事が行えるかまだ分かりませんが、この節目の横浜・上海友好都市提携50年を有意義に記念したいと考えております。
 そして、今年は横浜華僑総会会員代表大会開催の年にあたります。
 過去二年間の会務を振り返り、諸課題を精査し今から万端の準備をすすめ、半年後を目途に開かれる会員代表大会の円満な開催を目指して参ります。大会開催に向け横浜華僑総会を支えてくださる広範な僑胞の皆さまの積極的なご協力をお願い致します。
 卯年の今年が皆さまにとって、力強い生命力に溢れ、向上する佳き年となりますように。
祝 大家 2023年
身体健康、万事如意!
闔家幸福、新年進歩!

故江沢民元国家主席弔問

 12月6日午後、本会謝成發会長は、朱銘江、楊文惠両副会長、李悦常務理事兼事務局主任、翁雄理事、程肖梅理事を伴い、11月30日に逝去した江沢民元国家主席を悼み、東京・港区南麻布の中国大使館を訪ね弔問した。
 午後4時、一行は詹孔朝参事官兼総領事、李万鵬領事の出迎えを受け、謝会長はまず記帳所にて弔問のための記帳をし、続いて大使館本館内に特設された霊堂に案内された。
 霊堂の正面には白い花で飾られた祭壇が設えられ、中央に故江沢民元国家主席の遺影が掲げられていた。一行は祭壇に歩み寄り一列に並び、朱銘江副会長の掛け声で「三鞠躬」の礼を行い、深い哀悼の意を表した。
 そして、謝会長が持参した白い花束を献じ、他の参列者が後に続きそれぞれ白い菊の花を捧げ、頭を垂れた。
 また、同日午後3時には、横浜山手中華学校張岩松校長(本会常務理事)が大使館に赴き、故江沢民元国家主席の逝去を悼み献花した。
 この日、北京時間午前10時(日本時間午前11時)から北京の人民大会堂では故江沢民元国家主席の追悼大会が行われ、習近平国家主席が弔辞を述べ、故人を偲びその功績を称えた。
 追悼大会の開催に合わせ、中国全土で3分間の黙とうが行われ、一斉に防空警報が鳴らされほか、この日は全国各地の娯楽施設やテーマパークが営業を自粛し、繁華街などにある大型モニターでも追悼大会が中継され、道行く人も足を止め故人を偲ぶ姿が伝えられた。
故江沢民元国家主席の逝去を受け、駐日大使館本館前庭の国旗掲揚ポールには弔意を表す五星紅旗の半旗が掲げられた。

中国大使館を訪ね弔問した謝成發会長ら
婦女会 70周年に向かって
全10回  第4回目

 1954年「華僑総会礼堂」にて婦女会主催による粤劇が上演された。 演目は「木蘭従軍」。演じたのは婦女会のメンバー、楽器の演奏は香港の船員たちが応援した。
 このころ婦女会は帰国する高さんの家を買取り、第一代婦女会館を建設した。購入代金の45万円は当時の東京華僑総会会長康鳴球先生から借用した。
 会は募金を集めて半分返済し、残りは月々3万円づつの返済とした。この粤劇上演も募金活動のひとつとして行われたもので、他にも国貨販売会なども行った。
 婦女会は会館を取得したことによって、伝統文化活動、保育活動等、さまざまな活動が花開いていった。

粤劇 木蘭従軍_(婦女会)
華文教育の
「新たな100年」を目指して 161
第51回教育懇親会を開催

 学校法人横浜山手中華学園(曽德深理事長)は22年12月2日(金)午後六時、コロナ禍を経て三年ぶりの開催となる「第51回教育懇親会が横浜中華街の大珍楼で開催された。
 当日の教育懇親会には神奈川県・横浜市、鎌倉市の教育関係者、県下公私立高校、中学校、小学校、幼稚園の代表、学園理事会関係者と教職員など80余名が出席した。
 学園理事でもある横浜華僑総会謝成發会長、余凱・朱銘江・譚優矢各副会長も出席した。
 懇親会は羅順英教務部長が司会を務めた。
 開会にあたり、短編の動画が放映され、学園の現況が紹介された。また、来場者には先ごろ新たに作成された学校案内の冊子が配布された。
 主催者を代表して横浜山手中華学園曽德深理事長があいさつし、出席者を歓迎し感謝の言葉を述べ、学園が先ごろ立ち上げた新しい事業への取り組みについても紹介した。
 続いて公務のため欠席した中国駐日本国大使館領事部詹孔朝参事官兼総領事から寄せられたメッセージが司会の羅老師から読み上げられた。その中で詹孔朝参事官兼総領事は、日本の教育界をはじめ各界の中華学校に対する支援に感謝の意が伝えられたほか、中国大使館は引き続き中華学校を支えていくことが示され、中華学校がひきつづき伝統を発揚し中国文化の伝播、中日友好の促進、華僑社会の発展に寄与するよう願いを述べた。
 教育懇親会は中華学校が半世紀以上にわたり続けてきた伝統行事であり、一貫して「友好を増進し、理解を深める」ことを旨とし、学校運営の質を高めるべく、教育懇親会をとおして各界と交流し相互理解を深め、中国大使館をはじめ日本の行政・日本の学校と教育界、僑会・僑団の支持を得てきた。
 懇親会では着座したすべての来賓が紹介された。
 閉会にあたり張岩松校長が日本語で感謝の言葉を述べ、山手中華学校に対するさらなる支援を訴えた。

曽德深理事長
小紅 おゆうぎ会開催

 12月10日(土)に保育園小紅のおゆうぎ会を行った。コロナ感染防止のため、保護者の方々の観覧人数を制限させて頂き開催しました。
 オープニングは2歳児クラスの子どもたちによる華やかな「獅子舞」から始まり、二人一組となり全身を元気よく動かして獅子を舞いました。0歳児クラスの赤ちゃんは、保育士と一緒に手遊び歌を楽しみ、おゆうぎではハイハイをしたり、手をたたいたり、自由に自分を表現し、何とも微笑ましい姿を見せてくれました。1歳児クラスの子どもたちは、緊張しながらも保育士に励まされ、中国語の曲に合わせて歌ったり踊ったりして演目に取り組み、最後まで舞台に立つことができました。1歳児クラスによる中国太鼓では、撥を持ちリズムに合わせて力強く太鼓をたたき、また「小黄巾」を両手に付けて踊る「恭喜恭喜」では、中国の新年を祝う表演をとても可愛く披露しました。エンディングは「獅子舞」で立派に締めくくり、子どもたちが一生懸命頑張る姿に会場から沢山の拍手を頂き、和やかな空気に包まれたおゆうぎ会となりました。(小紅)

保育園小紅のおゆうぎ会
県中日調理師会賞味会開催

 2022年11月29日(火)、ホテルメルパルク横浜に於いて神奈川県中日調理師会(揚井忠明会長)・日本中国料理協会横浜支部の令和4年度賞味会が開催された。
 コロナ禍で3年ぶりの開催となったが県下選出の国会・県会・市会議員始め、中国料理業界関係者並びに中華街の各団体の代表が多数集まり盛況な会となった。
 本会から譚優矢副会長が横浜華僑総会を代表し参加した。

横浜華僑婦女会